愛媛県今治市出身の美術家・田窪恭治氏の個展を開催しま す。今治市観音寺所蔵の六曲ー双屏風(林檎図・椿図)の特 別公開の他、公開制作も。 オイルパステル、切り紙絵、水彩 画等、約40点を展示販売。
「田窪は、線を引くことが最も単純で自然な表現であるからこ そ、線描に強いこだわりを持って取り組んできた。さらにはそ の線が集まって一つの空間として立ち上がり、周囲の自然と 溶け合ってあたかも最初からそこにあるかのような世界を目 指して」 田窪恭治展( ルーチェベルデ オープンスペース/松山2012年 )リーフレット掲載 愛媛県美術館専門学芸員 杉山はるか氏 『林檎、椿、イチイー植物を巡る風景から広がるもの』より一部 抜粋
公開制作:4月20日(土)14:00〜
トークショー:4月21日 (日)14:00〜
田窪恭治・杉山はるか(愛媛県美術館専門学芸員)・朝井章 夫(美術家)
●田窪恭治(たくぼきょうじ)略歴
1949年今治市生まれ。多摩美術大絵画科油画卒。75年パ リ国際青年ビエンナーレ、84年ヴェネツィアビエンナーレに参 加。89年英国でオペラ「ゴーレム」の舞台芸術制作。1989年、 フランスのノルマンディー地方に一家で移住し、廃墟寸前だっ た礼拝堂の再生プロジェクトに11年がかりで取り組む。地元の 人々に親しまれる「林檎の礼拝堂」完成後、フランス政府から 芸術文化勲章オフィシエを授与された。2000~11年金刀比 羅宮(香川県)の文化顧問を務めた。01年愛媛県美術館で個 展「田窪恭治1974―2001 オブジェから風景へ」開催。千 葉県在住。